第101章

「子供の言うことを真に受けるのか?」

 皆、顔を見合わせ、荒唐無稽だと思った。

 丹羽光世はホテルの支配人に頷いてみせた。「見てこい」

 「はい、丹羽社長」

 丹羽光世は夏目太郎に尋ねた。「なぜ調理室にいると断言できる?」

 丹羽光世も何気なく尋ねただけで、子供が答えられるとは本気で期待していなかった。

 夏目太郎は確かに賢いが、小賢しいだけで犯人を見つけ出せるわけではない。

 「簡単だよ。監視カメラを見ればわかるじゃないか」夏目太郎は軽蔑したような表情を浮かべ、小さなふっくらした指で十数個の切り替わる監視画面を指差し、真剣に言った。「犯人が物置に現れた後、姿を消した。監視カメ...

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